小学生になると、「おけいこ」という宿題が提出されます。「おけいこ帳」というノートに、ひらがなを練習していくものです。この宿題で癇癪を起してしまうお子さんもいるのではないでしょうか。親もつられてイラっとしたりむっとして喧嘩になりがちですが、こんな時こそ、全部、まるっと受け止めてみてください。
「おけいこ」の宿題で癇癪を起すポイント
おけいこの宿題が出て、小学校低学年生がよくやってしまうミスが下記の2つです
- 違う文字を書いていた
- 違うページに書いていた
小学校1年生なりたてであれば、おそらく丁寧にしっかり、一文字一文字書いていますから、自分の間違いに気づいた時のくやしさと怒りは半端ありません。
「うわー」
「もうー」
「やる気なくなった」
「ママのせいだ、ママが悪い」
「ママが消せー」
「だから宿題なんか嫌いー」
と叫んで、地団駄を踏むというような場面があるかもしれません。
親は子どものこんな姿を目のあたりにして
「どうしてちゃんと見てなかったの!」
「気を付けていたら防げることよ!」
などと子どもを批判したり咎めたり、正論をかざしたりしてしまいがちです。
特に「ママのせいだ、ママが悪い」の一言にムっとしてしまって「どうしてそんなこと言うの!私は関係ないでしょ!」と逆上してしまうこともあるかもしれません。
でも、それでは事が余計に悪化して…
親が隣でにらみつける中、子どもは涙を流しながら嫌々消しゴムで消して
力があまってノートが破れて、また大泣き…。
なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。
癇癪を起した時親がすべきたった一つのこと
では、他にどんな方法があるか?それは、全部まるっと受け止めることです。
「一生懸命頑張ったもんね」
「消すの、いやだよね」
「そうかそうか、ママが悪いか」
これでよいのです。
子どもは言葉にならない気持ちを「ママのせいだ」などとと一番言いやすくて聞いてもらえる人にぶつけているだけなのです。だからこんな言葉をぶつけないとやっていられなくないほどのくやしさや怒りの気持ちを想像してそこに寄り添ってあげてみてはどうでしょうか。
気持ちを発散できれば、しばらくして子どもは自分で次にどうしたらいいいか考えます。
ひょっとしたら、「自分で消すのは嫌なので、消してほしい」などといったことを言い出すかもしれません。
そんな時も、「うん、わかったよ」。
親の手助けをかりてでも、子どもがもう1度書くことに向き合うことができたとしたら、それは素晴らしいことです。よくそこまで気持ちを持ち直すことができたと褒めてあげることもできます。
きっと子どもは言われなくても次からどこを見てどこに書くべきか、注意をもっと払うようになるかもしれません。そうすればそのことも「意識してできるようになってるね」と認めてあげられます。一つの失敗、癇癪をまるっと受け止めることでたくさんの成長につながってくれればこんなにうれしいことはありません!
<まとめ>
- 「おけいこ」の宿題で癇癪を起しやすいポイントは2つ
- 癇癪を起したら、それほどの状態になってしまった気持ちを想像してまるっと受け止める
- その後の行動もよく観察してできていることを認めてやる