宿題をなかなかしない子どもへの対応法

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「子どもがなかなか宿題に取り組みません。どうしたらさせることができますか?」

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これは多くのお母さんからある相談です。

宿題をやりたくない理由は子どもによって違います。今回は、「他にやりたいことがある」場合を考えてみます。例えば、「ゲームをしたい」「漫画を読みたい」「お菓子を食べてから」などの時です。

 

こんな時、母親ノート法では、「宿題をしてからでないと、ゲームをしてはだめよ」とは基本的に言いません。親は子どもに先にやってほしいと思っていることは伝えますが、子どもの行動をいつまでも賞罰でコントロールするわけにはいかないと考えます。

 

では、どうするか。

 

子どもが他にしたいことがあると言うなら、それを聞いてとことんさせます。

宿題はその後からでもよいのです。その結果、宿題をする時間が遅くなったり、疲れてできなかったりするかもしれません。宿題はなんとか終わらすことができたとしても、疲れていて身につかないかもしれません。

 

でも、子どもは自ら学んでいきます。

ひょっとしたら声には出さなくてもこんな風に感じているかもしれません。

「夜遅くに宿題が残っていたら、しんどいな…」

 

そこではじめて子どもはどうすればよいか、真剣に考え始めます。

「学校でしてくる」「朝にする」「宿題はしない」・・・など、

子どもは親が思いもつかないことを思いつくことでしょう!!

 

そして、自分で行動を選びます。

その時、必ずしも親が望む行動を選ぶとは限りません。

むしろ、そうでないことの方が多いです。

でも、大事なのはその選択を尊重して見守ってやることです。

こうして、子どもは自分で考え行動できる人へと成長していきます。

他人から指示待ちすることはなくなります。

 

この時、親は子どもには力があることを心から信じてそのように接していることが必要です。

最初は抵抗を感じるかもしれません。

 

人生、好きなことだけでは生きていけない、嫌なことにも取り組むことで成長する。

それに、さっとすませてから遊ぶ方がよっぽど後が楽。

どうしてこんなこともわからないの!と思うかもしれません。

 

でも、子どもは親とは「別の人間」。

子育ての目的は宿題をさせることではなく、「子どもが自立すること」。

 

この目的を忘れてしまうと、「宿題をすぐしない」という目先の行動だけを見て子どもを評価をしてしまいがちです。だから、いつも子育ての目的を思い出すことが大切です。 

 

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今回は、宿題をしないのは「他にやりたいことがある」という仮定でお話しました。

そうではなく、お子さんが宿題の内容が難しくてわからないからなど違う理由の場合もあります。

その場合は、具体的な学習のサポートが必要になります。

お子さんのことを普段からよく観察してくださいね。